水上バイク免許資格の実技試験に不安はありませんか?
ネットが普及してかれこれ20年。検索すれば大抵のことは分かるのに、水上バイクについては試験概要の話ばかり。メジャー資格では無いとは理解しつつも、これから受験しようと思うと不安ですよね。
筆記試験は勉強すれば良いというのは分かります。でも問題は実技。実際に運転しないといけないのにバイクに触れる機会がない分、ハードルを感じてしまうのではないでしょうか。
しかしご安心を。僕みたいな漫画好きでインドア気質。さらに車の運転オンチ(時々ぶつけるw)人間でも、水上バイク試験に一発合格しています。
そのため、水上バイク資格を受験する上で、あなたの心的ハードルが少しでも下がるよう、受かるためのポイントをまとめました。
こんな方向けの記事です
- 免許取得プランは実技免除コースにすべきか知りたい
- 実技に自信がないので実際に運転した感想を聞きたい
※実技攻略をメインにお伝えするため、受験応募の概要などは省いています。
水上バイク免許(特殊小型船舶操縦士)を取得するまでの流れ
おそらく、ここを読む段階で水上バイクの受験方法は分かっていると思うんですよね。概要だけならどこでも書いてあるので(汗)
僕もだったのですが、むしろ知りたいのは実技受験レポ。もっと書いてくれる人が増えれば良いのですが、いないならとりあえず僕のでガマンして下さい。
免除コース | 受験コース | |
学科試験 | 形のみでパスできる | 必要 |
実技試験 | ||
主な特徴 | 失敗しても何度でも受けられるため実質パスとなる | 1発で受かれば安く済む |
軽く触れておくと、まず資格取得プランが気になりますよね。水上バイクは国家資格なので、試験に通らないと取得できません。
資格取得にはコースがあり、「国家試験免除コース」と「国家試験受験コース」の2つが存在します。
【国家試験受験コース】
国家試験受験コースは文字通り。僕も受けてきたのですが、学科と実技講習を受けた後に、試験を受けるというコース。一般的な受験という感覚なので、分かりやすいと思います。
ただし、不合格になると筆記と実技でそれぞれ別料金が発生するデメリットがあります。落ちない前提で受ける必要があるという訳ですね。
【国家試験免除コース】
逆に、国家試験免除コースの場合、なんと試験をパスすることが出来ます。予め定められた学科と実技講習を受け、その後に行われる試験を受けるだけ。
パスできる理由は、ここで仮に不合格になろうと、追試料金を払わずに何度でも受けられるからです。厳密には受験しますが、免除が約束されているも同然と捉えておくといいですよ。
ただし、追試料金を払わないシステムなので、受験コースに比べて割高になるデメリットがあります。

正直、実技はすぐにコツを掴めますし、筆記試験もよっぽどで無いと落ちませんw僕が受けた場所では、9割が合格していると聞いてます。
個人的には、よっぽどのことがないと受験コースで安く済ませた方が安いしお得だと思いますね。
学科試験については問題集をひたすら解いておくこと
正直なところ、学科試験は落ちる気がしませんでした。(実際100点でした)
落ちたくないので必死に勉強したのもありますが、基本は問題集のコピーみたいな感じで出題されます。ぶっちゃけ学科は教科書なしでも、問題集が解けるなら受かります。
僕は念の為、教科書も目を通していたんですけどね。試験を終えてみて、「あ~問題集の丸暗記で良かったじゃん」となりました。時間のない方は問題集に力を入れておくだけでも大丈夫です。
実技は言われた通りのことをやっておけば余程のことがないと受かる
問題の実技ですが、こちらはあまりネットの情報を参考にしすぎない方が良いと思います。実技の感想をレポっておくと言って、逆におかしな話ですがw
というのも、実技に関しては場所によって、試験官によってかなり差が生まれるからなんですね。学科は明らかにペーパーなので、他者の主観が入らないのでこうはならないのですが。
実技だと、講習してくれる教官と、実技を見てくれる教官は変わります。「だいたいこんな感じ」と教えてくれますが、当日に来る教官によって試験の流れが違っていたりするんですよ。
実際に僕も、事前に水上バイクの点検作業など、講習と実技で若干ながら違う手順を踏んだので。とにかく、教官に言われたことをやっておけば、余程のミスが無い限り受かるということですね。
教官の指示を無視して、教科書とかマニュアルに書いてあったことを優先するとややこしくなりますw
「実技試験」から気づく注意ポイント
さらに、実技試験の細かい話をしておきます。
陸上での点検作業&ロープワークでは確実に点を稼ぐ
試験官によって教わった手順と異なることもありますが、基本的に陸上で行われる実技はポイントを稼ぐ場所です。
陸上での水上バイク点検(80点)と、海上での運転実技(220点)の合計300点が満点。合格ラインは70%にあたる210点以上なので、陸上の点検は落とさないに越したことはありません。
水上バイクも講習時に現物で見せてもらえるので、どこに何があるのかは事前に分かります。同時にロープワークも、事前に練習しておけば問題なし。
海に出てしまうと、どうしても波や風の影響を受けるため、運転ミスに繋がることもあるのですが・・。少しでも水上試験を楽にするためにも、ここは講習の段階でがっつり覚えておくといいです。
水上に出たら冷静でいることを重視する
実技試験に入ると、やはり冷静では居られなくなるという方もいるはず。少なくとも僕は、冷静では居られませんでしたwいや、落ちて再試験でお金を払うとかプレッシャーですからね(苦笑)
コースを間違うといけませんし、間違っても立て直そうとする時にパニックでは困ります。原付きバイクと違い、波の影響なども受けるので冷静さを忘れないようにしましょう。
8の字旋回するところを、スラロームしていったり。僕は講習の時にコースを間違えちゃったんですが、慣れない操作をしますし頭が混乱しやすい・・。冷静こそ最強の武器になります。
水上で試験官に変わったら審査されていると思え
テキストとか、その他の実技マニュアルとか。読んでいたら、実技はスタート地点まで点数にならないとか書かれているんですけどね。
でもここは、審査されていると思って行動しておいた方が良いです。
理由としては、例えばこちらが後方確認をする際に、ちゃんと教官に伝わっているかなとか。教官も人間なので、いくらマニュアル通りにやっても、印象などで点を下げてくるかもしれませんw
実際、慣熟走行に入るために教官と前後の入れ替わりをしますよね。アレがまた微妙な場所だったんですよ僕は(苦笑)事前にイメージしてたのと違うと焦るので、交代したら審査されてると思ったほうが楽と言えます。
速度を上げるべき場所では上げよ。海へはそうカンタンに落ちないから
これ怖かったんですが、速度UPさせると波の上を飛ぶんですよね。30キロとかでも十分に跳ねまして。水の上を滑走するので、当然っちゃ当然なんですが・・。
でも速度を上げるべき時は上げないと、逆に不安定になったり、トロトロ運転しているだけのように見えてしまいます。僕は30キロくらい出すように言われたんですけど、30キロでも早く感じました(汗)
曲がる時なんかは特にスピードを上げないと曲がれません。船体が傾くので、「もしかしたら海へ落ちるんじゃないか(転覆)」みたいな心配もしてしまいがち。
でもそうカンタンに転がしたくても転げない仕組みだそうで、むしろ教官と二人で乗って30キロ少々で走ってるくらいじゃ何も起こらないです。速度を上げる勇気は忘れずに。
人命救助は左右どちらから拾うか決めておけ
講習の段階で人命救助は数回しくじりました。浮かんであるブイを取るだけなんですが、水上バイクをアイドリングさせた状態で近寄るため、波の影響で上手く行かないんですよね。
練習すればマシになりますが、それでも波の影響を確実にはコントロールできないですからね。「人命救助のブイに船体をぶつけても大丈夫」と教わったので、むしろ少し当ててもいいくらいの気持ちでやりました。
注意すべきは、右手でも左手でも。どちらでも良いから、取る方向は決めておいたほうがいいです。近寄ったは良いけど、どちらから取るか迷うと、その段階でハンドルを切りそこねるので気をつけて下さい。
ミスは許されるから、完璧に乗ろうと思うな
身も蓋もない話ですが、実技試験とはいえミスしても許されるんですよね。前述したように陸上と水上の点数で、合計70%を取れたら良いわけなので。
仮にロープワークで失敗しても、水上でちゃんと乗ればいいと考えると気持ちは楽になります。水上でミスっても、そこから立ち直れば別に教官も落としたい訳じゃないので。
僕と一緒に受験されていた方の中に、コースミスをされた方もいたのですが・・。それでも受かっていたのでよっぽどのことがないと受かるはずです。(合格者番号がネットに出るので分かりました)
「完璧に乗ろう」と思うのはキツいです。水上なので波の影響などはありますが、気持ち的にはミスっても大丈夫という有利な感覚で頑張って下さい。